【テーマ】設問の意図を見抜く！ただ覚えるだけでは解けない日本史の問題とは？

 

はじめに

 

日本史の勉強をしていると、「なんでこの問題が解けなかったんだろう？」と思うことはありませんか？
それは、「設問の意図」を正しく理解し、日々の勉強に落とし込むことができていないからかもしれません。

本記事では、日本史の入試問題とその意図をロジックツリーで分解しながら、「なぜその問題が出されるのか」「どうすれば正解できるのか」「正解するために日頃どのように勉強すべきなのか」を具体的に解説します。特に近年では慶應義塾大学法学部も、記述の問題を採用するなど、用語の丸暗記だけでは対策できない問題が出題されてきており、この記事で紹介する対策や考え方が非常に重要になってきています。

 

1. 用語暗記だけでは解けない理由

出題例：「江戸幕府を開いたのは○○○○である。」

 

• ✅ 一見シンプルな知識問題に見えますが、実はこの類の問題は、【知識の背景理解】まで問われています。
  
  

設問の意図は？

• 用語を「丸暗記」しているだけではなく、
  
  
  • その人物は何をしたのか
    
    
  • どの時代に活躍したのか
    
    
  • 他の似た名前の人物と区別がついているか
    こうした“文脈での理解”があるかをチェックしています。
    
    

対策のコツ

• 一問一答だけではなく、【教科書の記述をストーリーで追う】こと。
• もちろん、一問一答で反射神経で用語がでるようになるまでやるのも重要。
  
  
• 人物名だけでなく、「何を、いつ、どうして」やったのかを一緒にメモ。
  
  

2. 因果関係を問う問題とその難しさ

出題例：「松方正義は、西南戦争の出費に伴う貨幣価値の上昇を抑えるためにデフレ政策を実施した。○？×？」

 

• この問題は一問一答での丸暗記勉強法では太刀打ちできません。

 

• ❌この問題、正解は「×」です。

• 松方正義が行ったのは、「インフレ（物価上昇）」を抑えるためのデフレ政策でした。

設問の意図は？

• 用語の知識ではなく、
  
  
  • 歴史的な「現象」と「政策」の因果関係を理解しているか
    
    
  • ただの暗記でなく、出来事の背景を読み解けているか
    こうした【思考力・読解力】を測る問題です。
    
    

対策のコツ

• 教科書や参考書を「流れ」で読む
  
  
• 時代背景や原因・結果をノートにまとめ、図解するのがオススメ！
  （特に近代史）

3. 時代区分を問う問題
　「いつ起きたか」がカギになる。

出題例：「鎌倉時代には三毛作が一般的だった。○？×？」

• ❌こちらも正解は「×」
  
  
• 三毛作は室町時代以降に一般化した農業技術です。
  
  

設問の意図は？

• 歴史用語や技術がどの時代のものかを正確に覚えているか
  
  
• 似たような出来事を【時代区分】で分類できているか
  
  

対策のコツ

• 用語＋時代を「セット」で暗記
  
  
• 例えば…
  
  
  • 穂首狩り（弥生）→根狩り（古墳）
    
    
  • 一木造り→寄木造り（平安中期）
    
    

4. 間違えたあとの「対応」がカギ

入試に向けて一番大事なのは、**「なぜ間違えたか」**を分析し、次は同じミスをしないことです。

たとえば…

• シンプルに忘れていた → 一問一答にチェック！
  
  
• 因果関係を間違えた → 教科書の該当箇所にマーカー＆ノートで再整理
  
  
• 漢字を間違えた → 書いて覚える＋クイズ形式で再確認
  
  

間違いは成長のチャンスです。設問の意図を理解し、戦略的に復習していきましょう。

おわりに：入試は「意図読み合戦」

入試は単なる知識テストではありません。
出題者が「なぜこの問題を出したのか？」を読み取る、いわば【意図読み合戦】なのです。

本記事を通して、「どう勉強すれば差がつくか」のヒントが掴めたなら嬉しいです。
今後も、ただの暗記では通用しない問題へのアプローチを続けていきましょう！